« こうして私はゴッホになった。 | Main | 春日大社一の鳥居前 »

25/12/2010

Chemin 心無き身にもあはれは知られけり・・・

当然のことながら、料理店にも格がある。ビストロならコースで5000円以下、アラカルトだと前菜が1000円台、メインは2000円台(高くて3000円)といったところか。

一方、Grande Maisonといわれる料理店(東京ならばL'OsierやLes Saison...)なら、コースで15000円以上、アラカルトだと前菜が3~5000円、主菜は5000円以上(オマールやブレス地鶏だと10000円近辺)だろう。三ツ星でもL'AstranceはGrande Maisonではないし、Tailleventは紛れもないGrande Maisonだ。その意味で、東京でGrande Maisonといえる店はそれほど多くはない。

ビストロは週1回程度行くとして、Grande Maisonはせいぜい年に1-2回だが、Cheminはこの中間を埋める店として重宝している。

この時期、ほとんどのレストランはクリスマスメニューオンリーになる。元々は、調理人たちも休みをとるので複雑なオペレーションが難しいことから発生したのだろうが(イギリスのクリスマスは特にひどい。基本的には26日のBoxing Dayとあわせて連休になるのだが、25日は公共交通機関はほぼ全面ストップ。ブラックキャブも半分ほど。社員を出社させるには200%の積み増し+代休といった条件が必要となる。)、今の日本では1年に一度の書き入れ時となっている。

ということでクリスマスメニュー突入直前の21日にCheminに行った。

驚いたのは元々趣味もよく充実してワインリストが、膨大な量のものになっていたこと。(推測に過ぎないが今はなきジョージアンクラブのものを引き継いだのかも・・・)20000円ほどの予算があれば、Bourgogneを中心にかなり面白いワインが飲めると思う。(残念ながら、我が家のGrande Maison以外でのワイン予算は、それに到っていない。)

珍しく食べたものを記すと、前菜は、ブリを聖護院蕪で巻いたものに自家製からすみのスライスをまぶした物。ブリ=大根=からすみ、食材のmariageになっているところが面白い。

この店は、よく熟成させたジビエが得意であるが、この日はべカス(山鴫)を食した。本記事のタイトルは、それとのこじつけである。

日本では寿司ねた(魚介類)には季節感が残るが、海外では肉類に季節感がある。昔、住んでいた近所にLidgate(http://www.lidgates.com/)という高級肉屋があった。

晩秋になると雉だの雷鳥だのといった食材が入荷する。(無謀にもGrouseを一羽買って調理に挑戦したことがあった。しかしながらあの強い味に見合うソースを作れるわけもなく、無謀な挑戦に終わった。)

春先になると今度はNew season lambの季節となる。人間と違って羊には発情期があるので、自ずから子羊の生まれる季節というものがある。春先に出てくる本当に母乳だけで育った小さなlambがNew season lambである。あばら骨など本当に細く、人間の残酷さを感じつつ、羊の臭みなどとは無縁の淡白で繊細な肉質を堪能できる。もう少し季節が経つと、羊らしいlambとなって、こちらを好むものも多い。

ところでCheminのべカスは、定石どおりレバーのソースで供され、それはそれは繊細で滋味深い味わいだった。

いつもの通り(いつも以上?)に時間がかかったのはご愛嬌か?(いつものようにデザートまでたどり着かず、それでも3時間強)

シュマン フレンチ / 赤坂駅溜池山王駅国会議事堂前駅
夜総合点★★★★ 4.0

« こうして私はゴッホになった。 | Main | 春日大社一の鳥居前 »

グルメ・クッキング」カテゴリの記事

Comments

I am positive that you and your girls will like all the shinny accessories with all sorts of spikes.

Post a comment

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/554540/50383809

Listed below are links to weblogs that reference Chemin 心無き身にもあはれは知られけり・・・:

« こうして私はゴッホになった。 | Main | 春日大社一の鳥居前 »