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15/09/2011

流石 はなれ

蕎麦は好きだが、蕎麦通というほどではない。

江戸時代、蕎麦屋が酒を飲む場所だったようだが、ボクが蕎麦屋で酒を飲むようになったのは、本むら庵ニューヨーク店に通うようになってから。今は無きこの店は、authenticityという点で、海外にある日本食レストランとしては群を抜いていたし(オーナーだったKさんは現在、本むら庵六本木店をされているらしいが残念ながら未訪。)、隣で蕎麦をたぐっているのがYoko OnoやRyuichi Sakamotoといった意味でも、名店であった。更に言えば、「円」はパリでお腹が疲れた時に行く贔屓にしている店であるが、コンセプトは明らかに本むら庵のパクリであろう。

流石にも時々行くのだが、その狭隘さ(テーブル間の距離etc.)が難点。今回は、遠方からの知人を含め、4名様だったので「はなれ」の方にお邪魔することにした。木挽町のテーラーから、ふらふら歩いて行ったのだが、たどり着くまでの難易度は都内のレストランでも最高の部類だろう。それでも銀座から1kmも離れていないのに下町情緒満点の小路を往くのは一興だ。

もともとは和食の料理人と蕎麦職人の2人で蕎麦会席を出していたこの店は、今年3月からは蕎麦職人1人による、より蕎麦に特化した、ある意味spartanなコースが供せられる。(コースの値段も6Kと会席当時より低い設定となっている。スパルタ人が蕎麦を食していたか否かは知らない。); i.e. コース中、蕎麦掻きも含めて蕎麦が4品、その合間に野菜を中心とした小皿がタパス風に挟まれる。

最初に書いたとおり、ボクは蕎麦通とは言えないが、8席ほどのカウンターの目の前で、客毎に石臼で蕎麦を挽いて、それを打って、茹でたものが供される訳で、恐らく蕎麦の実状態から蕎麦をたぐるまでの時間は日本最短であろう。これまで食した蕎麦の中で、ダントツで蕎麦の香りが立っている。

日本酒やワインの種類は、「流石」のそれを踏襲するもの(やや高い値付けも同様)であるが、料理に合ったものを蕎麦職人が勧めてくれる。

普通に蕎麦を喰って酒を飲むというのなら、師匠筋にあたる「仁行」あたりが良かろうが、たまには「流石はなれ」のようにスパルタンかつ粋な場所もあるかな、と思う。

P.S. 未確認情報だが、「流石」自体に、まもなく動きがあるらしい。

流石 はなれ 懐石・会席料理 / 新富町駅八丁堀駅築地駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5

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