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18/11/2011

野田首相の散髪

昨夜は、ここ数年世話になっている木挽町のテーラーのクラブナイトだった。これは、そのテーラーの顧客の親睦会のようなもので年に2~3回集まって、"Entertainment" + 会食をする。

テーラーの主宰曰く、「日本には業種や世代を超えて、さらっと付き合える場がなかったから、このクラブを立ち上げてみた」とのこと。確かに、共通項は同じテーラー( + ビスポークシューメーカー)の顧客ということだけで、顔ぶれは様々だ。

昨夜は、クラブメンバーの一人である古鍵盤楽器奏者の演奏会の後、台湾料理で軽く一杯というもの。チェルニーとリスト(師弟関係)をテーマにしたコンサートだったが、フォルテピアノの儚げな音色が印象的だった。

ところで会食の場で、改めてメンバーの顔ぶれを見て少しながら驚いた。集まったメンバーの40%ほどは、20代から30代半ばの謂わば「若者」たちなのだ。

このテーラーはKit○nとかBriXniとか言ったべら棒なOff-the-shelfのスーツに比べれば安価ではあるが、それでも(Savile Rowでは最も安いと言われる)A&Sよりは(現行為替レートでは)若干高い訳で、この世代の若者にとってハードルは低くないと思われるのだが、みんな服飾好きらしく、嬉々として先輩服飾マニアと誂えの洋服や靴(最近は更に和服)について話の花を咲かせている。

そんな光景を見ていると、日本の若者も捨てたもんじゃないな、と思うし、細々とではあろうが、こうしたパーソナルテーラーも生き延びていけるかな、と思う。

これと対局にある話が、野田首相の「散髪」に関する日経当りの記事。恐らくQBハウスであろうが、1000円カットに通っているとの報道。

ボクは浪人中の野田氏と会ったことがあるが、踵のすり減った靴を履き見るからにくたびれたスーツを着ていて、ボクは「猿は木から落ちても猿だが、政治家は選挙に落ちればただの人」であることを痛感させられた。

彼にして見れば庶民的(自衛隊の兵隊さんの息子で「船橋」生まれ←「船橋」のイメージ!)であることを強調したかったのか、それとも当時の辛さを忘れませんよ、と言いたかっただろうか。

それでもボクは彼は間違っていると思う。やはり人にはそれぞれの「分」というものがあって、彼のような下方に「分不相応」な消費行動が、今の日本社会の停滞と沈下の、まさに主因だと考えるから。

まさか自らの首相としての能力に自信がなく、日本の経済がますます悪くなることを見通して、今のうちに少しでも蓄財しようとしているのかしら。(←かなりの確度で当たっているような気がする。)

そんなところで「分不相応」にけちるなら、国会議員の歳費カットを継続すれば良い。(次の選挙で落選確実な民主党の1年生議員が歳費カット中止の先頭に立ったと聞いたが、語るに落ちる話ではある。)

近時の首相の中で、唯一人、海外メディアに評価された小泉でも見習って、「分相応」な床屋に行って「分相応」なレストランで「分相応」なワインを飲んで、「分相応」な服や靴に消尽することが、今彼に求められていることではないか。

最初に書いた「某クラブ」の若者の爪の垢を煎じて飲ませたい限り。

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