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03/05/2013

不磨の大典

今日は憲法記念の日。
うん十年前に法学を学んだ徒としては、今や喧しい憲法96条の改悪には断固として反対。
掲題の不磨の大典は、改憲論者が護憲論者を非難する際に用いる語。
産業機械などが陳腐化することを道徳的摩耗と呼んだりするが、不磨の大典の本来の用い方は、護憲論者が「大日本帝国憲法」を正当化するために用いた美称。


憲法の硬性・軟性の議論はご存知かと思うが、現行96条の全国会議員の2/3、国民投票(有効投票数)の過半数というのは、それほど高いハードルであろうか。
前回の総選挙で自民党は、たかだか43%の得票率で、小選挙区の8割弱を制している。
27.6%しか得票していない比例代表とあわせて全衆議院の6割強を占めている訳だから、現行のゲリマンダリング小選挙区制を前提とすれば、50%程度の得票で(少なくとも衆議院では)国会議員の2/3を占めることは十分に可能な話。そのハードルを国会議員の1/2に下げる必要が何処にあろう。


極めて特殊な例を除けば、政権与党(連立を含む)は、衆議院の過半数を占める訳で、今議論されている96条の改悪は、憲法改訂の発議を常時可能にせしめる愚挙に他ならない。
そんなことになれば、今のアホな政治家達は自分達の都合の良いようにバンバン憲法改訂の発議を繰り返すだろう。


法的安定性という言葉は好きでは無いが、例えば自衛隊の兵隊さん達が、ある日突然、国防軍の軍人になって集団的自衛権だから海外で人を殺してこいとか死んでこいとか言われたと思ったら、次の憲法改訂で今度は人間違憲状態になったりする訳だし、おまわりさん達も、明日からは政権与党のために公序良俗の錦の御旗の下、ガンガン言論弾圧すべしと言われたら、生き様に迷うだろう。


維新の会の綱領には、「日本を孤立と軽蔑の対象に貶め、絶対平和という非現実的な共同幻想を押し付けた元凶である占領憲法を大幅に改正し、国家、民族を真の自立に導き、国家を蘇生させる。」とあるが、日本は孤立してもいないし(お前ら政治家を除けば)軽蔑の対象とはなっていない。
CAのコスプレに萌えるおっさんや、日系パチンコ屋からの政治献金を受け取るためにカジノ特区だの、在日韓国人に対する差別発言を繰り返す死に損ないほど、日本にとって恥ずかしい存在はないことを自覚しろと言いたい。(馬鹿は死ななきゃ治らんというけど反対解釈すれば、もう少し待てば治るのかな?)


ボクは日本国憲法が不磨の大典とは思わないし、平和主義や国際貢献の在り方を議論する事自体、非難するつもりは毛頭ないけれど、そもそも最高裁の判決次第で職を追われかねない現在の代議士の発議で、日本国憲法の根幹の一つである96条を改悪することに統治機構の自己矛盾がある訳で、まずは1.998といったクルクルパー(秋葉原電気街で昔使われた値引き用語で9万9800円のこと)でない選挙制度の改正をして、その上で2/3の議席を取ることがスタートラインであることを強く訴えたい。

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