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31/10/2013

Rawls's industry

1年間(の予定?)の大学院生生活も後半に入った。
前期は,専ら経済学や統計学,数量分析の手法を学んだ訳だが,後期は修士論文の仕上げに必要となるこれらのadvanced classを除くと「正義」とか「公共性」とか言った科目を主にとっている。


そんなクラスの一つで聴いたのが,掲題の"Rawls's industry"という言葉。
Rawlsは,実際にはあまり読まれていない(典型的な積ん読書?)その主著「正義論」"A Theory of Justice"("A"なので「ある正義の理論」とするのが正しい訳だろう。)で高名である。
彼の論説を説明するのは,到底ボクの手にはおえないので,Wikipediaを援用すると「それまで功利主義以外に有力な理論的基盤を持ち得なかった規範倫理学の範型となる理論を提示し(た)。」ということらしいが,まぁ功利主義に対抗して社会契約説や神学(Rawls自身は神学の出身)の立場から「正義」を説いたと理解している。


ところで彼の説いたこの「正義」についての論説が,空前の「正義」ブームを巻き起こすこととなった。以降,「正義」を研究するというよりRawlsについて研究する訓詁の学(pejorativeな意味での)が隆盛する。そこに多くの(政治)哲学者が集まり,アカデミーの世界で一大産業となったことから,掲題の言葉が生まれた訳。
暫く前に流行ったサンデルは,Rawls批判の第一人者な訳で,その意味ではRawls's Industryの一員だ。


現在,講義で輪読しているのは彼の後期の主著 "Political Liberalism" これもこの世界では重要な書物なのだが,未だに翻訳が出ていない。何せ英語が難解で,翻訳作業も困難を極めるのであろう。
院生生活も残り短いが,頑張んなきゃ。

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