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05/02/2015

5日

所謂「働き方の見直し」について厚労省が修正案を発表した。
その中の,有給休暇「5日」の取得を「義務化する」という案を見て,驚いて椅子から転げ落ちそうになった。


「義務化」の意味については検討中とのことだが,雇用者への罰金と被用者への金銭補償といったところだろう。
この新制度が如何なる効果をもたらすのか。


これって「5日」だけとらせりゃOKって言う免罪符を経営者に与えるだけじゃないの?
ちょっと古い厚労省による記録だが,有給休暇の平均年間取得数は8〜9日,取得率は5割弱。
この現状もお粗末だが,21世紀に入って,年休の取得を嫌がる経営者が増えている。
ある会社では,年休を取るとボーナス査定でマイナスになると言う。


言うまでもなく,年休は理由の如何を問わず,原則として雇用者の了解を得ることなく,何時でも取得することができる。
もちろん雇用者側には年休の時季変更権が認められていて,知ったかぶりの人事担当者はこれを振りかざしているらしいが,実は時季変更権を認めた判例は極めて厳格な要件を定めている。


この新制度が導入されて,5日も年休を取っていない被用者の底上げにより平均取得数が上がるのか,雇用者への免罪符として働いて逆に年休取得数が下がるのか,極めて興味深い社会実験ではある。


ここまで年休の大原則を無視した制度を入れるのであれば,いっその事(理屈の上では本末転倒ではあるが)買取制度の義務化を図ってはどうか。(例えば,失効する年休の50%買取)
経験則上,雇用者は金を払うより,無理してでも年休の取得促進に精を出すと思うが,如何???

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