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23/03/2016

シンジコガ une grande maison @名古屋伏見

以前にも書いたが,名古屋の食べログは一部の食べロガーが高得点を連発していて玉石混交。
実際これまで訪ねた名古屋のフレンチは何れも(オーベルジュドリル名古屋なども含め)最近書いた神宮前のKM同様,どこかギクシャクしていて手放しでお薦めできる店に当たらなかった。


ところで日本のフレンチには「グランメゾン」という最上位カテゴリーがあるらしい。フランスでGrande Maisonという言葉をレストランに対し使うのか否かは定かではないし,そもそもフランス語なら「グランドメゾン」でないと可笑しい。
ただググると英語のサイトで"Grand'Maison"という訳のわからぬpunctuationが出て来るので案外そっちからグランメゾンという和製仏語が出来たのかもしれない。


ところで今回行った掲題の店はボクが名古屋で初めて「グランメゾン」と呼んでも良いかなと思った店となった。(自らをグランドターブルと名乗る店には行ったことがない。)
場所は「伏見」という名古屋の金融街。(京都の伏見とはイントネーションが異なる。岡崎も同様。)
旧東海銀行本店から100mほどの岡谷という地元財閥のビルの一階。東京なら大通りの部類に入る「本町筋」に面しているのだが,三色旗がはためいている訳でもなくひっそりと佇んでいるといった第一印象。


夜のコースは10, 15, 20K。特筆すべきは,そのすべてが完全なフルコース; i.e.(すなわち)
アミューズ(2品)・前菜(2品)・魚・グラニテ(液体窒素の演出付き)・肉(2種類からチョイス)・チーズ(極少量)・最初のデザート・メインのデザート・飲み物
であること。
当日は10Kのコースを頼んだが質も量も大満足。3時間近くを要するディナーだったが飽きさせることはなかった。


ボクが「グランメゾン」と呼んでも良いかなと思った主な理由は,そのワインリスト。極めて広汎かつ値付けも安い。
N.V.のシャンパンも大手からRMまで10K以下が4種類。(それ以上の価格のものもバランスが取れたセレクション。)アンドレ・ボーフォールのハーフ(7.5K)なんて珍品もあった。
例えばRhôneの白なども手頃な価格のものが何種類もあってボク達は2001のエルミタージュブランを取った。
更にはソムリエが「これ以外にもまだまだあるのでこれ位の値段のこれこれという希望があれば言って下さい。」と豪語する。


ボクはワインで儲けようという根性では「グランメゾン」の看板は背負えないと思う。
ワインバーではないのだから美味しい料理にあったワインを理不尽でないレベルの値付けで供すれば良い。
個人で楽しむ客のためのAOCクラスから,接待や成金用のDRCまでバランス良く品揃えすることも重要。
その意味でこの店のワインリストは「グランメゾン」のそれと呼ぶに値するものだった。


ちなみにプロの手になるサービスも秀逸。ただ,ちょっと気になったのはインターコムを付けていたこと。
M. Vrinatがインターコムを付けていたらちょっといやでしょ?


余談だが,昨夜六本木俳優座裏のミシュラン⭐️⭐️に行った。料理は美味しかったが,ワインの値付けは掲題の店の3〜5割高。
かつKM同様,注文したワイン(Rhôneの白)が3種類立て続けに品切れだった。
1945のラ・ターシュでも頼んだのなら「先ほど,あちらの成金様が注文されてしまい品切れになりました。」ということもあろうが,本来なら一番の売れ筋のA.O.C.レベルのワインでこの体たらくである。
ミシュランの覆面調査員はグラスワインくらいしか飲まないらしいが,KMも含め「ワインリスト」に偽りがあることを知っていたら本当に⭐️を付けただろうか。
これもフランス以外のミシュランを信用しない理由の一つ。


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