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17/06/2018

薬九層倍

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何せケチな名古屋人と,よく言えば「質実」剛健な三河人とのハイブリッドなので,実に吝嗇である。
よくワインの原価の話をするのも,その吝嗇ぶりの現われだと思っている。(それにしてもSUGA LABXの値付けは酷い。)
で,原価率と言えば掲題のように薬だろう。実際には薬九層倍どころか,R&Dを除けば九万倍くらいの薬はザラだと思う。


ところで最近,和服を少しずつ仕立てているのだが,これも値付けが不透明なアイテムの最たるものだろう。
で,最近その実態を垣間見る機会があったので紹介したい。
これまでの人生で一度も浴衣というものを持ったことがないので,この夏用に購入することにしたのだが,技術者の高齢化で風前の灯火とも言われる地元の「有松絞り」に狙いを定めた。
「絞り」は当然「絞り手」と「染め手」により作られるのだが,近年国内の「絞り手」が高齢化で激減していて,それなりの値段(一桁万円の中程)のものでも「絞り:中国」「染め:日本」というものが多い。(絞り手は個別の手法に特化していて,一部の手法はほとんど絶滅の危機にあるのだとか・・・)


実は浴衣は去年買おうと思ったのだが,純国産の伝統工芸品は生産量が少ないこともあって,五月中には売り切れてしまっていたので今年に延期となった訳。
↑の写真は,右側がボクのもので左が家人のもの,いずれも純国産の有松産。実は母親の友人のご子息が大手の和服卸を経営していて,格安で頒けて頂けることになった。ボクの方はいわゆる作家物なんだけど,ほぼ「絞り:中国」「染め:日本」くらいの価格(仕立て別)で,現在仕上がりを待っている。


ところが某着物屋のHPでほぼ同じ(少なくとも「ように見える」)反物を発見したのだが,なんとボクが購入したものの3倍以上の値段が付いているのだ。
ボクの購入価格は,若しかすると卸の利益も度外視してくれたものかもしれないが,それでも仕入れの3倍付け,まぁワインと同じだ。
着物離れというか,98%の日本人は一人で着物が着れない世の中にあって,着物屋が細々とは言え生き伸びているのはこんな背景があるのだろう。
ただ,その利益のいくばくかでも職人さんの工賃に回れば有松絞のような絶滅品種が救われるのだろうけど・・・


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