音楽

06/01/2017

金田式

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久々にオーディオ関連機器を購入した。(前回はChordのDAC)それが↑


知る人ぞ知る金田式DCパワーアンプだ。金田式というのは,金田明夫という秋田大学の先生が70年代半ばから延々と「無線と実験(MJ)」紙に連載を続けているアンプ群(DACなんかもある)の総称。
70年代はDCアンプ自体珍しかったのだが,中身はほとんどオカルトで,超高額なコンデンサや抵抗の指定は言うまでもなく,プリント基盤は一切ダメ,配線は某社の同軸ケーブルの芯線を「7本!」撚ったものと,ちょっとあり得ない製作指示。
ボクはアンプが作れるほどの技術も知識もなかったが,ごくごく初期の金田式 DCプリアンプを高校の先輩に作って貰って使用していた。(EQ後段のカップリングコンデンサはケースマイカという,これも高価な代物)


最近の金田氏,病膏肓というか「電流伝送」だの「バッテリードライブ(いわゆる電池式)」だのと突っ走っておられる。
↑は本来バッテリードライブの小規模パワーアンプなのだが,流石にバッテリー(しかも2種類)は使い勝手が悪いので定電圧電源(下の筐体)が付いたものを購入した。
今回は大阪は日本橋(にっぽんばし)の,これもまた知る人ぞ知るテクニカルサンヨーという電子パーツ屋に作って貰った。
↓のパワートランジスタも年代物。
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で,とりあえずこれを実家から持ってきた同じく70年代のYAMAHAのスピーカーと組んで寝室にセットした。
スピーカーはもう何(十)年も通電していなかったのでウーハーのエッジが硬化してるかと思ったが,1時間ほど鳴らすと少しずつ良くなってきた。(上のぬいぐるみはボクの趣味ではないので念のため)
このままYAMAHAのスピーカーを鳴らすか,もっと小型の音像定位の良いモニタータイプに替えるかは思案のしどころ。
ビヨーンと飛び出ているのはスピーカーケーブル。単芯線(言わば銅の針金)なので硬い。位置決めがすんだらカットが必要。
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↑Macbook Proに載せたAudirvanaというソフトを使いリッピングしたCDをDAC経由で再生している。
DACとPC間のケーブルもAUG Lineというこれまたオカルト的な代物!

18/12/2016

ポゴちゃん

初めてポゴレリッチを聞いたのは1990年代前半のカーネギーホール。
後にCD化された(Live録音ではない)「展覧会の絵」だったのだが,そのあまりの融通無碍さに驚いた。
とにかくテンポが千変万化し(基本的には遅い),時として止まってしまったか,固まってしまったと思わせる演奏だった。
その後もポゴちゃんを何回か聞いた(ドタキャン食らったこともあり)が,最後に聞いたのは休養明けの2000年代前半。
RFHでラフマニノフの2番の協奏曲だったのだが,これまた極端にテンポが変化して,演奏終了後客席からは「ブラボー」と「B-rubbish(ゴミのこと)」の怒号が響き渡った。(「B-rubbish」というのをこの時初めて聞いたが,ボクは「ブラボー」派だった。)
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昨日の水戸でのリサイタル,会場に入るとステージの上で何やらやっている。↑
調律中かと思ったらこ汚いセーターに毛糸の帽子を被ったポゴちゃんが何やらブツブツいいつつCoffeeを飲みながらピアノを弾いていた。ピンボケだけどポゴちゃんと分かるでしょ。
(あとで判明したのだが,この日のアンコール,シベリウスの「悲しいワルツ」の構想を練っていたようだ。)
リサイタルのプログラムは,まぁいつものポゴちゃん流だったが,このアンコールがまたとてつもないスローテンポで全然違う曲にも聞こえるが,やっぱり「悲しい」ワルツだった。
初めて聞いた時同様,何回か固まったのかと思った次第。

07/03/2016

Incroyable!!!

鈴木雅明のバッハコレギウムジャパンが20年の歳月をかけて録音したバッハのカンタータ全集がある。
これが55枚組のSACDセットとして昨春発売されたのだが,11万円超ということで購入を躊躇していた。
実は暮れのHMVのセールで20%還元というのがあって,この際購入しようかと思ったのだが,terms & conditionsを良く読むと最大還元額が7,000円ということで,あっさり諦めた。
株価が低迷して消費意欲が衰えていたことも購入を躊躇した一因である。


ところが昨日,HMVから来たメルマガを読んで,椅子から転げ落ちそうになった。
4月20日付で55枚組の輸入版が発売されるのだが,その価格たるや,何と3万円以下!!
そもそもこのシリーズは単発で発売されていて,一枚ごとに3千円ほど出して揃えていたバッハファンも多いと思う。
だからこそ昨年,55枚組が11万円で出された時は,怨嗟の声が聞かれた。(実際,前半はSACDではなくCDで発売されていたので,55枚組のSACD版の方が価値が上である。)


LP盤の時代から,輸入盤は国内盤よりも安価だった。ジャケットの出来が雑だったり,日本語の解説がなかったり,一部のオーディオファンは音質が劣るとしていた。
確かにアナログ時代は音質に差があったような気がする。
それでもSACDの時代となれば,(仮にあるとして)音質の差を指摘できるためには極めて高価な機材と鋭敏な耳が必要となろう。


今回の輸入盤55枚組も,歌詞の対訳は付かないし,国内版の豪華ボックスにも入っていない。それでも国内版の1/3以下なら大御の字であろう。


早速注文して,年単位で全曲を聴いてみたいと考えている。GW直前の発売日が待ち遠しい。

02/02/2016

Philharmonie de Paris

パリは2つのオペラ座が有名だが,「パリを代表する」といった格のオーケストラ用のホールはなかった。(サルプレイエルもシャトレも悪くはないが2つのオペラ座程の存在感はない。)
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そのパリに新しくできたのが掲題のサイト。
場所は"Porte de Pantin" 駅名からわかるように東北側のペリフェリーク沿い。
↓のようにステージを客席が囲うベルリンフィルやサントリーホールのような構造だが,流石はフランス,デザインは凝っている。(↑はオルガン)
キャパは2,000席そこそこ?でバービカン並み。
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当夜のコンサートは(新聞記事はブーレーズの死を報じるFigaroでコンサートとの直接の関係は無い。)↓
有名なドタキャンの女王も最近はお元気なようで久々にご尊顔を拝した。
(昼のタイユヴァンの振る舞いEau de Vieのせいで第2楽章で不覚にも寝てしまった。せっかく苦労して取ったチケットなのに・・・)


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06/10/2015

Esoteric!!! Peter Serkin@Toppan Hall

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昨夜はトッパンホールのPeter Serkinのコンサートに行ってきた。ゼルキン(家人は,アメリカ人なのに何故"ザーキン"でないのかと宣ったが,父親譲りのゼルキンはゼルキンだろう。まぁチャールズ・デュトイトの国の人だから止むを得ぬか!)は,NYC時代に協奏曲を何回か聞いた記憶があるのだが,リサイタルは初めてか?


プログラムは"esoteric(TEACの上級ブランド)"なもの。前半の前半は,ダウランドやバードと言った中世の音楽(グールドのCDはボクの愛聴盤の一つ)を連続して訥々と弾く。トッパンホールの観客も立派で,コホンともしない。
NYCのコンサートのプログラムは,他の都市(例えばロンドン)のそれと比べると明らかに違っていて,良い意味で聴衆に対し挑戦的なのだが,New Yorkerゼルキンの昨夜のコンサートもまさにNYC的だった。
その後,ベートーベンの30番。これが篦棒に遅い。何度か,途中で止まってしまうのかと思ったほどの遅さ。おそらく演奏時間も通常の30%増しはかかったろう。ただ,前半の前半の中世音楽メドレーからの一連の繋がりとしては形をなしていた。


後半は,モーツァルト→マックス・レーガー(<私の日記より>という初めて聞く曲)→イタリア協奏曲と前半に比べれば,オーソドックスな内容。イタリア協奏曲もどんな演奏になるのか,と思ったら案外さらっと弾いていて,やや拍子抜けだった。


日本のConcert goerのマナーは,世界最高だと思うが,都内の小ホール(ここや王子ホール)のそれは本当に素晴らしい。
早速,12月のクラシックピアノのリサイタルのチケットを購入して帰った。

14/06/2015

Battle at W3rd Street

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ということでNYCに到着。
クラシックはシーズンオフでABT位かと思ったが,何と"Blue Note"でKathleen Battleが一夜限りのリサイタルを演るのを見つけ早速テーブルを予約した。
テーブルのチョイスは原則早い者勝ちなので開演1時間前には到着し,食事を摂る。
Blue Noteとしては珍しく写真不可とのことだがこれも気難しいBattleを慮ってのことかと納得した。


で,いよいよBattleのお出ましとなるのだが,階段から降りてきた姿を見てJessy Norman(同じくアフリカ系アメリカ人歌手)かと思った。(わかる人だけわかってね。)
これが写真不可の理由というのは穿った考え方か。


Battleはマイクを使うが66歳とは思えぬほど声は若々しい。
もちろん最高音のコロラトゥーラは全盛期の輝きに及ばぬが,少し低い音域の天鵞絨(ビロード)のような艶は失われていない。
流石に年老いても(太っても)当代きってのリリコと言われただけのことはある。


今回NYCの滞在は3泊のみだが貴重な一夜を過ごすことができ幸運だった。

19/05/2015

2番

この週末,水戸室内のコンサートに行ってきた。
最近,小澤が振る時は彼の健康状態を配慮して金曜の夜と日曜のマチネという変則的な日程となっている。
ボクらが行ったのは日曜のマチネ。
前夜は,大洗産の旬の「子」がぎっしり詰まった渡り蟹を堪能した。Img_0084
前半は指揮者無しでゲルスターのティンパニーのための小品。その後,竹澤恭子のモーツァルト(トルコ風)。
後者は,数年前に今は亡き潮田益子さんの独奏で聞いたのだが,曲の印象は大きく異なった。
潮田さんの枯淡の境地といったモーツァルトに対し,竹澤恭子の脂が(体にも)乗りきった演奏は迫力満点だった。
ただ彼女の(20年前に撮影?)プロフィール写真は,流石に撮り直した方が良かろう。


で,後半は小澤のベートーヴェンの交響曲2番。小澤が昨年からMCOと録り続ける交響曲シリーズ。
これまで4,7,8と聞いてどんな順番で録っているのだろうと思っていたが,今回2番(おそらくベートーヴェンの交響曲で最も演奏頻度が低いだろう。)を聞いて納得がいった。
要は小澤の体力を考えて,短い順番に曲を選んでいるのだ。
2番は演奏頻度こそ少ないがそこそこ長い。それでもスケルツォから終章は一息付くこともなく振ったから体力は戻りつつあるのかしら。
次回は来年3月に5番。短いが5番は5番だ。
その後,3-6-9と続くのかな。水戸芸術館の700席に満たない空間で9番が演れるのかな。
それまで最低あと2年はかかる訳で,小澤にはなんとか完走して貰いたい。

04/05/2015

アナログ回帰

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CDのリッピングは9割がた終了した。
次はCDほど分量はないが,LPをどうしようか思案中。
取り扱いは面倒臭いし,スクラッチノイズ(や針飛び)という宿命を抱えるも,LPはCD対比明らかにHi-Fiで,捨てたり故買に出すのも忍びない。
ということで実家に置いてあるアナログプレーヤーを持ってくることにした。
今は亡きマイクロ精機のダイレクトドライブプレーヤー↑。
テクニクスが先鞭をつけたダイレクトドライブプレーヤーの最盛期の製品。
その後,CDの登場や避けがたいコギングの問題でダイレクトドライブプレーヤーは「クラブ」でしか見かけないものとなった。
(高級機材は糸やベルトドライブに回帰している。)


トーンアームは往年の銘記SME-3009 S-2改良版。
何故かインサイドフォースキャンセラーが行方不明。パーツとしての入手は困難だろうから,釣り用の重りとテグスで自作するしかないだろう。


カートリッジは,これは今でも現役のデンオン(電音)DL103。ボクの世代にとって"デノン"という現在のブランド名は如何にも軽薄に響く。
ちなみにSME3009は軽量・軽針圧設計でDL103を使うためにエクストラウェイトを付けている。


信号を入れてテストはしていないがトーンアーム内部の配線以外(カートリッジ=シェル間,トーンアーム=プリ間)は更新が必要だろう。
このターンテーブルは外付けトーンアームが付けられるので,本当はロングアーム(入手可能であればFR66等)を付けてSPUあたりを使いたいのだが専用マウントの入手はこれも難しかろう。
このターンテーブル,ガタイがいいのでどうやって我が家のオーディオラックに納めるか,要検討ではある。

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↑は,東急ハンズで買ってきたサビ落とし。

06/03/2015

Yefim Bronfman@錦糸町

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ブロンフマンはアメリカで何度か,コンチェルトを聞いた記憶があるが,リサイタルに行ったのは初めてだと思う。(定かではない。)
その彼がプロコフィエフの戦争ソナタ3曲(#6〜8)を演奏するということで聞きに出かけた。
本当は前日のトッパンホールでのコンサートに行きたかったのだが,当日の予定が立たぬままグズグズしていたらsold outになってしまった。
ちょっと悔しい思いをしていたのだけれど,翌日墨田トリフォニーホールで同じ演目のコンサートがあることを偶然発見し,初めて錦糸町にある,このコンサートホールを訪れた。


結論から言うと,素晴らしいホール(ピアノソロを聞いただけなので音響効果についてはreservation付き),かつ素晴らしいコンサートだった。
ホールは2000席弱,大型ホールとしては小ぶりだが,上の写真にあるようにステージには奥行きがあって,オルガンも立派。
何より気に入ったのが2・3階両袖(サイドバルコニー)の座席。(ボクの座席はkeyboard side2階の前から3列目)
伝統的なシューボックス型のホールのサイドバルコニー席は舞台に対し,90度の角度で設置されていることが多いが,ここは舞台中央に正対するよう正面やや斜めに設置されていて,かつ一列しか存在しない。(即ち全席最前列)
アメリカなどで太っちょのおっさんが隣に座ると,窮屈なだけでなく気道狭窄からか鼻息が荒くて嫌になるがそのような懸念もない。(流石に,「おっさん,その鼻息止めてくれ」とは言えない。)


但し,このホールで開かれるコンサートはそれほど多くない。ここをお膝元とする新日以外のコンサートを除けば,日程表はまばらでもったいないと思う。それもこれも東京にはあまりに多くのコンサートホールが存在するから。


演奏は巨躯(身長はさほど高くはない)をゆさぶった大熱演。6番の最後は殆どピアノが動きそう。
コンサートとしては大変盛り上がったが家に帰って聞いたポリーニ版(ボクの愛聴盤の一つ)の迫力がありつつ洒脱さを感じさせる演奏の方が好みかな。

15/10/2014

五十の手習い

連日株が下げ止まらず "depressive" な毎日だが,気をとり直して昨日から,五十の手習いで産まれて初めて,弦楽器に手を出すことにした。↓
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三弦にもいろいろあるが,これは地唄三味線。
津軽三味線とは対局にあって,地味にちんとんしゃんとやる。(ボクのキャラにあっていると思う。)
いずれ唄もやることになるのだが,心配なのは師匠との相性!